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まごプログレッシブな日常や、DreamTheaterを中心に様々な音楽、X-BOX360、マリみて、アニメ、漫画、雑記などホヒンホヒンに書き殴りつつすやり~ぬ、、
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百合好きやラノベ初心者にもオススメ 『友だちの作り方』(愛洲かりみ) について語る。
いやー、夏アニメにおける『青い花』といい、先日より放送が始まった秋アニメの『ささめきこと』といい、確実に百合の流れが来ていますねっ!(挨拶)

しかしそんな百合というジャンルを一つのムーブメントまで押し上げた元祖というべき存在はやはり『マリア様がみてる』でしょう。

管理人の百合の目覚めはまさに『マリみて』だったわけですが、『マリみて』にハマって以降、百合漫画、百合アニメ、、、百合を思わせる描写が含まれている作品はいろいろ手を出しては見ましたが、やはり原点というべきは『マリみて』のようなラノベにあると思いますね。

確かにで女の子達がキャッキャッウフフしている姿を見ると幸せな気分になって生きていく気力がわいてきますが、ラノベのような文字だとその姿は脳内でしか妄想することが出来ません。しかし、それこそが「百合」というジャンルの原点であるように思えてならず、その可能性カップリング、シチュエーション、など読者に全てが委ねられている点において無限なわけですよ!(えー

[愛洲かりみ] 友だちの作り方

そんな時、ふとしたきっかけで知ったこの『友だちの作り方』(愛洲かりみ)が非常に良いユル百合な作品だったのでレビューがてらご紹介。

簡単なあらすじを書くと

  引っ込み思案でアガリ性の少女・椛(もみじ)は、生まれてこの方友達がいない。
 そんなある日、屋上で一人たたずむ少女・柚木と出会う。勇気を出して柚木を友だちになる椛。一緒に
 登校したり、お弁当を食べたり、、、そんな幸せな日々がずっと続くかと思いきや、柚木は突然の別れを
 告げ姿を消す。不器用で可愛い二人が織り成す友情の物語。 


といったもの。

どういった部分が良かったかを挙げてみると

■ほぼ二人だけに絞った日常を軸に展開するコンパクトな読みきり量

主人公・椛と柚木の出会いから、二人の楽しい日常、そして別れ、それぞれの成長、、。
劇中の時間経過もさほど長くなく、そしてそれでいて最後まで引きつける展開のテンポの良さは白眉。

そして章毎の構成がまた「マリみて」ちっくで、幕間といった感じ挟まれる「間章」がその後の展開の伏線というか物語の奥行きが立体的になって説得力が増して良かった。

そして中盤の別れ以降、椛が柚木から言われた「友だちの作り方」を実行して、「友だち」のために必死に成長していく姿はある意味少年漫画的で熱かったw

■二人の可愛さがにじみ出る文章の表現の上手さ

例えば

 椛の弁解は,どんどんデクレッシェンドしていき,最後のほうはピアノピアニッシモになっていた.(62頁) 


他の生徒からはその成績優秀、容姿端麗っぷりでちょっと近寄りがたい雰囲気で見られる椛が、初めて出来た友達の前で見せる姿。極度のアガリ性という本来の性格が脳内で余裕で再生できるこの可愛らしい表現は印象に強く残ってます。

また

 今日は『抜けるような青い空』だ。『抜けるような青い空』。あんまり深く考えたこと無かったが、この表現、よくよく考えてみると大変エロうございますね。『抜けるような』なんて。どんな空やねん。



これは後半の展開で明らかになる柚木の秘密からくるセリフなんですが、これが実に等身大で柚木の本来の可愛さが120%出てて、もうなんか一気に親近感沸きまくって
  :. ; :・ .、゚ :
;y=ー:.´;ё:゚. バキューン
\/| y |)

ってなりましたよ(イミフ

他にもこの二人が思いめぐらせ行動をするときの表現が可愛らしくて( ´∀`)ってなります。


■日常の積み重ねで得られる友情こそ百合の本質

最終話「友達の作り方」が、マリみての「レイニーブルー」~「パラソルさして」を彷彿とさせるような再会シーンで(´;ω;`)グッと来た。

別れたことによって分かるお互いの存在のかけがえの無さを切ないほどに綴る会話シーン。
「私なんて」という柚木、そして「ソレ」を含め全てを好きになった椛の関係はまさに百合
「ただ一緒にいたい」という何気ない日常にこそ百合の本質を見る自分にとってこの最終話はグレイトそのものでしたよ、、。


■まとめ
やっぱり文字で見る「百合」っていい!
これに尽きる。自分の百合のルーツが『マリみて』にあるからだと思いますけど、ワンシーン、ワンシーンを作者さんが表現される文字によって思い浮かべる(妄想)することの楽しさといったらありませんな。

まさにライトノベルといったコンパクトさと、読後感の爽やかさ初心者にもオススメできる一冊だと思います。
また、百合モノとしてありがちなイメージの過度の浮世離れ的な設定などもなく、普通に男の子や一般生徒も出てきて、学園モノとしての短編という見方もできるので百合ファンでなくとも読みやすいと思います。

二人のその後や、せっかく出てきたガチ百合キャラ・茜など、これからの展開も妄想できるという百合モノとしての深さも持っているので、今後も注目していきたい作家さんですな。

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     . |::::::::::::: ⌒  |  /  ⌒  ⌒  \   <続編は「彼女の作り方」「嫁の作り方」
       |::::::::::::::    |/   (●) (●)   \    ですね!
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 /       \<お前の百合脳は腐れすぎだっ!    
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あとがきが2つあったのは面白かった。

一切関係ないようなこと書いているようで、物理の理論で百合妄想できる筆者さんのレベルの高さに噴いたw
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