まごプログレッシブ：Part2～Scenes From A Memory～この畳み掛けてくるｽﾞｺｰの嵐に耐えられるか!?　『日常』（あらゐけいいち） 3巻

この畳み掛けてくるｽﾞｺｰの嵐に耐えられるか!?　『日常』（あらゐけいいち） 3巻

2008-07-29 Tue 20:47

さりげに描かれた非日常的な風景をあたかも日常の一コマとして、それを壮絶なまでの勢いでつなげて腹筋崩壊を招くあらゐけいいち先生・『日常』の3巻が出ましたよー＼(^O^)／

今回もしょっぱなからほのぼのシュールレアリズムの極致ともいえる日常に悶絶死ｗ

さらりとレビュー＾＾

畳み掛けてくる笑いの波状攻撃は今回も健在！ヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ

たとえば「日常　37」より

みお（おさげの子）とゆっこは帰り道でばったり。いつも一緒に帰るのに今日はやけによそよそしいみお。とそこに警官が。
最近自販機荒らしが多発しているようで、ちょうとみおとゆっこが自販機前で話し合っているところを職務質問してきたようだ。

ｴ━━(ﾟДﾟ;)━━━ｯ!!!!!
いきなり謝りだすゆっこｗでもこれはつい謝ってしまっただけのようだ。確かに警察官に対して別に悪いことしてないのに後ろめたい気分になることってありますよねｗ

で、自販機荒らしじゃないかどうかの職質でとりあえず持ち物を見せてもらえる？と警察官がいうと、、

ｴ━━(ﾟДﾟ;)━━━ｯ!!!!!
みおが尋常じゃない落ち着きのなさｗｗ警察官が不審に思い、バックの中を見せて！と強く言ってくると、、

ｽﾞｶﾞ━━ΣΣ(ﾟДﾟ;)━━ﾝ
ホントに偽札なのか!!?ｗｗと思ったらみおは、
「これで許してください！！(ﾟдﾟ)」
ブーッ!!（AA略
偽札じゃなかったけど賄賂とか！ｗそんなにバックの中身を見られたら困るのか！？親戚のバックなんです！と苦しい言い訳をしたりするもついに警察官も実力行使でバックを取り上げて、中身を引きずり出すと、、！

BL漫画原稿(ﾟдﾟ)・・・・・
みおは腐女子入ってるんだったｗそりゃ警察官とかに見られたくないわｗ
そしてこの時みおの中で何かのｽｲｯﾁが入った！警察官に水平チョップを心臓に打ち込み気絶させ、BLの原稿が中に舞う！

それをカンフーアクションばりの空中姿勢制御でばら撒かれたBL漫画原稿をつかんでいき、残り1枚はっ！？

親友ゆっこの手に、、。
一番見られたくない人に見られたみおはもうすでに人ではなくなってしまった、、ｗｗ

鬼の形相で親友に本気のドラゴンスクリューｗｗ

もはや視界に入るものは全て敵と認識してしまうみお。最後の1枚の原稿がどこからともなく現れた老紳士や、ヤギにとられ（なぜここでヤギが出てくるのかもシュールなﾎﾟｲﾝﾄ！ｗ）

ちぎってはローリングソバット、ちぎってはドラゴンスクリュー状態ｗ
しかも残像つきｗ

全ての原稿を取り戻したときは、平穏な日常を失ってしまった後でした、、という微妙にオチてないところもいいですなｗ

とにかく、ネタに対する反応が読者とシンクロする部分が非常に高いのです！

特にキャラクターのリアクションの過剰なまでの演出がネタのシュールさに対して激しかったりするのもﾎﾟｲﾝﾄ。こけ方なんて見てくださいよ、このダイナミックさｗ
　　　　　　　　∧∧
　　　　　　ヽ(･ω･)/　　ｽﾞｺｰ
　　　　　＼(.＼ノ
　　　　､ﾊ,,､　￣
なんて生ぬるいもんじゃありません。雲を突き破って飛んでったりもします。「日常」なのにこの「非日常」的な反応もシュールでいいのです。2巻であった女子高生ロボット「なの」に天才幼女「はかせ」がつけた「ズコー機能」とかたまらんかったなぁ～。

そしてシュール方面の一角を担う笹原先輩の存在も忘れられません。

みおはヤギに乗って登校してくる（←ここはあえてスルーｗ）笹原先輩にあこがれているのですが、ばったり出会った際につい「いい天気ですね」と言ってみたものの、空はどんより曇ってます。それに対する笹原先輩の反応が

何がどう深いのかｗ
そして拾った100円（実はみおのお金）で自販機でカップジュースを買うのですが、ボタンを押しても何も出てきません。

傾きものじゃねーよｗｗ
何このいい笑顔。そして間を置いてカップが逆さに落ちてきて、ジュースを注ぎ始めた！

それを二人で慶次っぽい表情になってじっと見つめる、、。

シュール、、、シュールすぎるよ、、ｗ

とまぁこんな非日常をあたかも日常のようにさらりと描かれるあらゐ先生のセンスには毎度脱帽です。
こんな笑い以外にも「なの」と「はかせ」のやり取りに和まされたり、ツンデレ少女「立花みさと」の笹原先輩に対する攻撃は熾烈を極めて、バズーカ、ロケットランチャーを経て

固定砲台になったりｗ
とどのページにもかならず1個は笑える非日常が入れられてて、腹筋崩壊は免れないと思いますよｗ
個人的には無口だけどリアクションのシュールさや冷たさでは一、二を争う麻衣ちゃんのお話が少なめでちょっと残念でした＾＾；

1巻ではそうでもなかったけど、2巻あたりからの突き抜けっぷりはまさにほのぼのシュールギャグの頂点に躍り出たと言っても過言ではありません。

90点！（100点満点中）

あずまんが大王の大阪とちよ父のシュールさを好む方になら無条件で受け入れられると思いますよ＾＾
いやーここまで声を出して笑える漫画もなかなかありませんよ！ｵﾇﾇﾒ！

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◇非日常が当たり前となっている日常！？　漫画「日常　３巻」を読む！！（記事元：何かよくわからん気まぐれBlog様）