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8000m級の神々の座における奇跡の山岳救助 『K』(谷口ジロー×遠崎史朗)他、山岳漫画のススメ
[谷口ジロー] K

今、山岳漫画が熱い!(自分の中でもフェア実施中!)

2008年漫画大賞を受賞した『岳』(石塚真一)により、本屋さんでもコーナーを設けるなどして注目を集めるようになった山岳漫画。
その山岳漫画におけるストーリー・画力ともに最高峰といえる谷口ジロー先生の作品『神々の山嶺(いただき)』(03年)も平積みされたりしてファンとして嬉しい限り。そんな中見つけたのが、谷口先生の93年の作品『K』

神々の住まう処とも呼ばれる8000m峰における数々の山岳救助を圧倒的な画力で描かれたアルペンコミックの最高峰!

『岳』とはまた違う、人間の限界を超えた神の世界での山岳救助に震えた!
そんな内容とオススメ山岳漫画をチラッとレビュー^^
■舞台は神々の座
地球上における8000m峰は全部で14座あり、そのほとんどがチベットに集中しています。人間の活動限界であるとも言われる6000mからさらにあと2000mも上にあり、そこは神々の住まう処と地元の住民は崇める場所でもあるとか。
そしてこの『K』において舞台となるのは
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K2・・・世界第2位の標高8611m。エベレストよりも登頂は困難で、アルピニストから「魔の山」「死界の緑」と恐れられている。舞台となる北壁は未だに登攀者はいない。

プモ・リ・・・標高7145m。頂上の幻想的な形は初夜の感激を待っている娘の姿に似ていることから「プモ・リ(=娘の山)」と名づけられた。こちらも舞台となる北壁は未登攀。

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エヴェレスト・・・いわずと知れた世界最高峰の8644m。そして舞台となる南西壁の「バットレス」(写真でよく見れる赤茶けた岩肌の部分)はもはや登攀を考えるような場所ではないんだけど、、。

マカルー・・・世界第5位の標高8481m。天候が他の高峰よりも不安定で山嵐が起こりやすい難所。

カイラス・・・別名・カン・リンポチェ(尊い雪の山)。標高は6657m。仏教の聖典「マハーバーラタ」における破壊と再生の神「シヴァ神」の玉座として有名。よってヒンズー教徒は登ることすら許されない聖なる山で一般にも登攀は許されていない。

と、軽く紹介はしてはみたものの、あまりにも現実味の無い世界で文章だけでは伝わりづらいのですが、谷口先生によるその山の姿がまさに眼前にそびえ立つかのような錯覚を覚えるほど驚異的な描き込みには毎度震えます。

また、舞台となる山々はチベットという土地柄、宗教的な結びつきが強く、他の高峰よりも神秘性が高く、まさに神の息吹を感じさせるかのような山の鼓動が、様々な障害となってアルピニストたちを迎えるところが、他の山岳漫画とはまた一線を画すものだと思います。

■K
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主人公「K」。
本名は明かされず、ただ「K」とだけ名乗る。K2山脈の最後の村に住み、ポーター(簡単に言えば登山の補助者)として働く一方、山岳救助のスペシャリストとして名を馳せている人物。
決して金では動かず、ただ大自然を敬い、畏れ、その山の神々との意志(雪の状態・天候の周期など)に合わせ、救助が可能な時のみ行動し、常人では不可能な登攀に挑み、救助を行う。その時、必ず画像のように死化粧のごとくヒゲをそり落とす。この一連の流れが「必殺仕事人」のようで、昭和的な雰囲気が大好きな自分にはゾクゾクきますw

■登攀シーンにおける圧倒的な高度感と恐怖!
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谷口先生の描く山岳漫画で一番の見所といってもいい登攀シーン
まさに神々の座というにふさわしい、そのスケールの大きさはあまりにも人間がちっぽけで弱い存在だということを再認識せざるを得ないほど、無力さを感じることが出来ます。
そしてそれをイヤというほど思い知らされる登攀シーンにおける、圧倒的な高度感と恐怖の描写。これは読んでいて思わずお尻が引き締まり、チンコがミニマムサイズまで縮みそうなほど!:(;゙゚'ω゚'):

例を挙げれば3章の「エベレスト」の「バットレス」。
このルートはKが一度は恐れ、酒に溺れたほどの登攀不可能な壁(壁が逆層のため、取り付く足場が無い。)。しかしそれが1%でも可能な時期を読み取り、同胞の滑落した遺体が残っている場所へたった数百メートルを1ヶ月以上もかけて救助に向かう登攀シーンは、とにかく読んでいて寿命が縮むこと請け合いです!(えー

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そしてこの漫画の結末とも言える救助シーンがまたなんとも熱い!
舞台がここまで高峰だと、ただ山が好きで登るというレベルじゃなく、様々な人や組織、果ては母国の想いを背負って挑む人々ばかり。そんな人たちが、もはや人のたどり着ける領域じゃない場所に遭難して、これ以上ない孤独と、死へ至る時間を感じている様を濃密に描いているところにKが救助にたどり着いたときのカタルシスともいえる高揚感は並じゃありません!

この人間と自然の織り成すドラマの壮大さも魅力です。

■人間の想像を遙かに越える自然の力
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雪山における遭難や救助の障害となるもので思い浮かべるものといえば「雪崩」を連想される方が多いと思いますが、この神々の座における自然の力というものの強大さ、そしてそれを見事に表現した緻密な描き込みや描写には背筋が凍るほどの迫力があります。

例えば、エベレスト南西壁「バットレス」における風速160mの突風や、カイラスをはじめ、巨人峰(ジャイアンツ)における「ドラゴン」と呼ばれる滝も、飛ぶ鳥も凍てつくマイナス170度の寒気団

これらに対してあまりにもなす術がない人間の弱さに、自然への敬いと畏れが芽生えてきます。
特に最終章「カイラス」の「ドラゴン」がKに襲いかかってくる鬼気迫る描写は、最後のページをめくるまで息が止まるかと思いましたw




とまぁつらつらとこの漫画の魅力なんぞ思いつく限り伝えようとしましたが、いかがでしたでしょうか?

「岳」は主人公・三歩の太陽のような明るさと暖かさと自然の厳しさが見事に融合して、山への恐怖を感じつつも自然と山へいってみたくなるような心に残る人々のドラマがあり、それもとても大好きです。

でも人知の及ばぬ山において孤独で孤高で自然と一つになるような、まず思い立っても体験することができないであろう世界を「K」「神々の山嶺」で是非触れて欲しい!

谷口先生の描く緻密な山々の姿を、物語の大半を占める登攀シーンを、そして人々の成すドラマで感動して欲しいです!

よくネタで使われる「孤独のグルメ」と同じ作者さんとは思えないwこっちは全く山には関係ないのですが劇画漫画として読みやすい作品だと思います^^

■その他山岳漫画作品
「神々の山嶺」(谷口ジロー×夢枕獏)(全5巻)
いわずと知れた山岳漫画の金字塔。マロリーとアーヴィンは果たして人類で初めてエヴェレストの登頂に成功したのか?その証拠となるマロリーの残したフィルムを巡って、カメラマン深町と孤高の山屋・羽生が織り成す壮大な山岳ドラマ。特に羽生のエヴェレスト冬期南西壁無酸素単独登頂に挑むシーンは圧巻。連載の方で丸1年近くかけて描いたこともありその描写は恐怖よりも感動の方が強かった。羽生の冬期グランドジョラス北壁からの滑落で2日のビバーク(テントを張って過ごすこと)を成し遂げたところも見所。最後のページはフィクションでもノンフィクションでもいいと思えるほど名カット。
いつかレビューしたいと思いつつもスケールがでかすぎて伝えきれる自信がないw

「岳」(石塚真一)(8巻まで刊行、以後続刊)
長野などに連なる北アルプスを舞台に世界の高峰を渡り歩いた三歩が山岳救助のボランティアとして、登山者やその家族、山岳救助隊・警察関係者らと交流する。三歩の太陽のような明るさと暖かさ、そしてそれらが届かず自然の厳しさを思い知らされる救助者の死、遺族との交流、救助隊との繋がり、とドラマに重きを置いたと(個人的には思う)作品。三歩の生きて帰った人にも、図らずも死して帰った人にもかける「またおいで」「よく頑張ったね」は名台詞すぎる。

「イカロスの山」(堀内夏子)(全10巻)
誰にも知られることの無かった8000m級の山が現代で発見され、その初登頂を巡って大学時代を山岳部で共にした平岡と三上がひょんなところから再び出会う。そしてその二人の間には三上の妻となっていた同じく大学の仲間であった靖子という一人の女性が絡んできて、、、と山岳ドラマというよりもロマンス要素も多分に含んだ山岳漫画。登攀シーンのコマ割が若干迫力不足だと感じてしまうものの、未踏の山へ挑戦するシーンはたぎる!

「孤高の人」(坂本眞一×新田次郎)
ロッククライミング漫画。無気力で心を閉ざしがちだった少年・森文太郎が様々な仲間や先生に出会い、ロッククライミングの魅力にはまっていく。実在の人物をモデルにしている。現在4巻まで刊行で以後続刊。一つの大きな事件を向かえて、物語が動き始めたばかり。今後に期待。

関連リンク
◇8000メートル峰


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この記事のコメント
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神々の山嶺は小説で読みましたが、展開が熱いですよね~。最後の羽生との再会が泣けます。漫画は当時雑誌か何かでたまに見かける程度でしたが、描写力が凄かった記憶があります。山岳漫画は自然に、日常と生と死が隣り合わせで描写される点が良いですよね。Kは知らなかったので、是非読んでみたいと思いました。あと個人的なお薦めでは、夢枕獏繋がりで、瑠璃の方舟もけっこう面白いですよ。生と死ではないですが、小説家としてデビューするまでの苦悶が自叙伝風ですがきちんとしたフィクションとして描かれています。漫画も確かあったはずなので、良かったら。(漫画は最近だったと思うのですが、小説はけっこう古いです、念のため)
2009-01-04 Sun 14:09 | URL | たま #aIcUnOeo[ 内容変更]
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>たまさん
 深町が登頂を達成する瞬間のゾワゾワっとくる感覚が読みながら感じられたりと、最終巻の見所も多すぎですよね~。「オレは今、地球を踏んだ」(だったかな?)は名ゼリフすぎます!

「K」は15年前の作品とは思えないくらい作画レベルが今と変わってないってのがまず驚きました。とにかく山の描写が緻密すぎ、迫力がありました。もちろんお話も熱かったです!オヌヌメ!

 「瑠璃の箱舟」ですか!早速調べて探してみます~。
2009-01-06 Tue 18:09 | URL | SIZ #4LNop03k[ 内容変更]
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はじめまして。

Kは、かなり昔に床屋で行くたびに何回も読みました。
あの緊迫感は凄まじかったです。いつの間にか本棚から消えてしまい残念でしたが、10年以上を経て偶然本屋で見つけた神々の山嶺は、期待を裏切らない描写でした。
同僚に貸したままですが、あの感動が伝わったかなぁ・・・
個人的には、羽生さんには生還してほしかったですが。

長谷さんのモデルは長谷川恒夫さんなのでしょうか?
私は山歩きはしないので鍋料理の本のゲストで拝見したくらいなのですが、たしかK2で亡くなられたと。悲報を知った時はショックでした。

谷口ジローさんの漫画は少ししか知りませんが、どれも面白いですね。
2013-08-04 Sun 20:52 | URL | 肥満人 #-[ 内容変更]
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