
2006-11-30 Thu 23:32
1969年発表のキングクリムゾンのデビューアルバムにして、音楽の歴史を変えた奇跡の神盤。当時、チャートを席巻していたBEATLESの傑作「ABBEY ROAD」を抜いて一位に輝いた。
プログレッシブという音楽の祖でもあり、今までにない様々な音楽ジャンルの融合を図っていて、当時の人たちはぶっ飛んだだろうな。37年経った今でも全く色あせることなくその楽曲たちは生きている。 それまでにない、前衛的で実験的な(Progress)楽曲ばかり。ジャズをベースに、ロック、クラシックを融合させたもの。 静寂と混沌、と評させる穏やかなパートとインプロヴィセーション(即興演奏)パートの緊張感は他のバンドでは決して味わえないな。 楽曲は全5曲 1 21世紀のスキッツォイド・マン(精神異常者) 音楽史に残るであろう大名曲。一度聴けば耳から離れないようなリフとひしゃげたヴォーカル。そして曲の中盤からのドラム、サックス、ギター、ベースのインプロの応酬での緊張感はマジ痺れた。DreamTheaterも影響を受けたと垣間見えるユニゾンプレイとかホントに60年代の曲か!?と感動を通り越して畏怖さえした。 2 風に語りて 前の曲から一転、穏やかな、優しさともいえるメロトロンとフルートのメロディが美しいバラード。ドラムもいい。 3 エピタフ(墓碑銘) Ⅰ:理由なき更新 Ⅱ:明日又明日 さらに一転、荘厳なメロディとともに訪れる静寂なメロディは、この世に自分一人しかいないのではないだろうか?というふうに錯覚するほど、絶望と悲しみに満ちた雰囲気が曲全編を支配している。 4 ムーンチャイルド Ⅰ:ドリーム Ⅱ:幻想 これはまた別な意味の哀しさ。胸が締め付けられるかのような哀しい歌メロに浸る。ただこの曲、15分近くあるんだけど3分くらいまで歌入りで進んでるんだけど、そこから最後までずっとおのおのが自由にジャムセッションしてるような感じで全く曲として成り立っていない^^;ここだけが残念。 5 クリムゾン・キングの宮殿 Ⅰ:帰って来た魔女 Ⅱ:あやつり人形の踊り バンド名にもなっている表題曲。ドラムが常にフィルインしててメロディアスであったり、メロトロンが奏でる荘厳なメロディ、フルート、ヴォーカルにからむギターのアルペジオ、練りに練られた曲の構成。間違いなく名曲。 4曲目のムンチャの後半のインプロ以外は全く持って付け入るつきが見つからない。 そしてキンクリの真骨頂はライブにあるとか。 なんさま同じ曲なのに毎回インプロ部分が変わってくるらしく、物凄い名演を多数生み出されたらしい。だからライブ音源(特に初期)は発掘されるたびにお宝扱いでCD化されてます。 バンドのメンバーは中心人物がロバート=フリップ(ギター)であとはかなり流動的なのでなかなかまだ把握しきれてないけど、とにかくメンバー全員が音に対しての向き合い方が違う。全員が自分の音をぶつけ合って曲を、音楽を作り出しているといった感じ。 いや~、、プログレの祖と言われるだけのことはある。1969年ですよ!?音に全く古臭さを感じない。(まぁ最新のリマスター版で買ったから音の分離がよくなってるのかもしれないけど) これからもっと彼らを知って、プログレの歩んできた道をなぞっていきたいですな。 採点 98点/100点満点 文句なしの神盤!! 次回は初期キングクリムゾンの解散アルバム「Red」をとりあげようかな。
|
こないだ聴いたのは21世紀のスキッツォイド・マン(精神異常者)ですかね??
ホント60年代の音楽とは思えないですね(^^; そうですー。
また別のアルバムですが、あの物凄いテンションを持ったインプロの応酬が堪能できるStarlessという曲が絶品でしたよ~^^ 大分前に、超おススメされて聞きましたよ。
初聞の感想は「ば!!やびゃ!!しっこもるっ!!」 でしたw 久しぶりに聞きたいな~
2007-03-20 Tue 22:05 | URL | らんぷ #pFJdScts[ 内容変更]
>らんぷ奴
だいぶ会っとらんですな~、ランプ分の補給ばせにゃいかん(゚д゚) キンクリの壮絶インプロは音楽をするものなら誰でもしっこもるっ!ですよw今度持って行きますね^^ |
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
|