
2009-07-13 Mon 08:32
『青い花』 第2話より
![]() いやー、藤ヶ谷の演劇部の部長さんいいよねっ!( ゚∀゚)o彡゜(← 清楚な髪の毛のまとめ方、化粧っけが無いけど凛々しい顔、そんないかにも少女然とした彼女を包むセーラー服、、、これだよ、、これが最近の日本のアニメに足りなかったものなんだ! すいません、こんなエントリ名と関係ないことに小一時間考えてました、万城目SIZです(゚д゚) てなわけで、青い花第2話。今回も1話からの流れを止めることなくいいテンポで続いてます。 作画もキレイだし、鎌倉の町並み、実際あるお店などのさりげない背景の見せ方、上に挙げた演劇部部長のような脇役もしっかりとした作りこみが見られ安心してみていられました。 しかし原作を見直してみると、アニメ版は決してただストーリーをなぞっているわけではないってのは今回も同様でした。そして今後を左右するような2つの大きな変更&改変がありました。そこらへんを中心に第2話のアニメと原作の違いなどを見ていきたいと思います^^ ■原作との相違点 ![]() 冒頭のふみがあーちゃんを待って、一緒にお茶して帰るシーン。 原作ではこういったコミュニケーション(喫茶店には寄る)はなく「明日も一緒に行こうか!」で終わりだったんですが、とりとめもない日常会話を交わすことにより徐々にお互いの仲が昔のように戻りつつあるのを感じました。 ![]() ![]() ふみが文芸部に入部したとポンちゃんに報告したシーン。 原作ではここでふみが心の中で 「流され方が千津ちゃんのときといっしょ、、。」 と独白しますが、アニメ版ではなし。これはこの後の挙げるシーンと繋がっているんじゃないかと思ったわけですよ。 ![]() 千津「ふみちゃん、、私じゃいや?こわい?」 ふみ「わかんない、、。」 千津「ふみちゃん かわいい。」 ふみ「(わかんなくないの、、、少し怖かっただけ、、。)」 この赤字の部分は原作では「こわかったの、、本当は。」とありました。 この微妙なセリフの違いから何気に感じ取ったのは、アニメ版のふみは自分が女の子しか好きなれないというのを自覚していて杉本先輩の誘いには流されたわけでなく一目惚れで自らの意思で入部したのではないか?ということ。(だから当然、千津とのセックスも自らの意思で誘ったようにも見える) 原作は千津とのセックスシーンは、自分が女の子しか好きになれないということがわかるのが怖いという風に受け取っていたんですが、、。 まぁ、ようするにアニメのふみちゃんは原作よりも内面はずっとアグレッシブで惚れっぽいかもってことですw(えー ![]() 藤ヶ谷に向かうシーンにて。 杉本先輩「一人で行くよりは気が楽だしね。」 ふみ「えっ?」 これは原作には無かったセリフ。 杉本先輩というふみにとっても、原作未読な方にとっても未知な人物。 これは後のふたりの関係にも繋がる伏線ではないかと原作既読な自分には感じられました。 アニメから「青い花」に入った人のためにこういったちょっとしたセリフで人物を示す補足的な見せ方が上手いと思います。 ■相変わらず光る構成と演出。やはり「青い花」は手で語るアニメ。 ![]() ふみ「あーちゃんもこっちで寝よ?」 あーちゃん「いーけど、、大きいナリして甘えん坊さんだこと。」 このあーちゃんの手を見て、千津との初めてのセックスを思い出す流れが実に秀逸。 ![]() ![]() あーちゃん「泣くのやめな!」 ふみ「昔も私が泣くとよく手を繋いでくれたよね、、。」 あーちゃん「夜は眠る。早く寝るの!」 あーちゃんの手の握り方が両手でしっかりとふみの手を包むようにしていることから、まだ二人の間にはっきりとした恋愛感情はなく「守ってあげる」っていう意味合いが強く感じます。 しかし、この後あーちゃんは疑問に思うのです。 「イトコのおねーさんが結婚するからって、あの取り乱しっぷり、、。ふみちゃんはおねーさんのことがそんなに好きだったの?」 このシーンは原作では井汲京子が下級生にラブレターを貰ったシーンであーちゃんが思い出すんですが、何気にこういった原作シーンの入れかえが実にスムーズで、全11話とされる短い期間でも上手くまとめてくれそうな気がします。 ![]() ![]() アニメ第2話ラスト。 この終わり方は普通に初見の方にとっては「ふみちゃんまたフラグ立てやがった!ww」「惚れすぎだろ!w」でしょうなw ![]() 原作 アニメ1話は大体原作の1.5話くらいのペースで進んでいます。 だからまさかこういう終わり方をするとは思っていなくて、シーンの入れ替えなど含め構成が上手いなーと思いました。 ■原作とアニメは別の道をたどるかも?注目すべきは「携帯電話」と杉本先輩のセリフ ![]() 今回一番びっくりしたのはあーちゃんが携帯電話を買ってもらったよーというシーン。 原作では確か女生徒は誰も持っていなかったはず。ふみとあーちゃんって互いのことを話すときはお互いの家に言ってお泊りトークとか、演劇の打ち合わせではわざわざ相手方まで歩いて行くくらいアナログな世界観だったところへ入ってきたこの現代の情報化社会の象徴ともいうべき「携帯電話」(←大げさ これが今後どういった役目を果たすのか気になるところ。 ふみのピンチ(?)にあーちゃんが駆けつけるための手段になったり、ふみも携帯を持って直接会う機会が減ってメールだけで済ますうちにちょっとすれ違いが生まれたり、、、まさかSchoolDaysみたいなことには、:(;゙゚'ω゚'):(←ねーよww ![]() ![]() ![]() 京子と杉本先輩の再会シーン 「青い花」は手でも語るけど「目でも語る」な。この二人の視線の細かい動きは二人の距離をわかりやすく感じさせます。(交わされていない視線。諦めを感じさせる京子の目を閉じる動き) ここにおいても原作になかった今後を左右するような追加要素が! 京子「今回は先輩のヒースクリフが見れるだけでいいです、、。」 杉本先輩「京子、、、見てるだけで満足できる、、?」 なんていうか杉本先輩のたらし度が原作よりも50%くらいアップしてる気がするw ![]() 原作 この二人の過去に何があったかは容易に想像はつくと思いますが、原作では京子の方が一方的に想っているように感じます。 アニメ版の杉本先輩のこのセリフは京子に対して誘っているようにも感じられ、今後の展開次第ではふみと二股なんてこともあるのかもしれません(えー ■まとめ 後半、一番大事な部分がちょっとネタ気味に走っちゃって百合オタ妄想乙ってな感じですが(笑)、キャラクターのちょっとした味付け、新たな設定の追加など今のところは原作の雰囲気を壊さずにやれていると思いますw アニメを見ながら原作を読み深めることにより今まで見えてこなかった部分もわかってきたりするので、ぜひとも原作をまだ見てないかたは読んでみるのをオススメします\(^O^)/ 原作をわかっていても十分に楽しめるクオリティですし、何よりもあの清冽な世界観を動いているアニメで見れるってのは感動するに値します。 次回はいよいよ序盤のアノ名シーンが来ると思われたぎりっぱなしですよ!( ゚∀゚)o彡゜ >>関連 ◇アニメ『青い花』第1話における原作との相違点、ならびに様々な演出の妙が光る点について
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