
2010-03-13 Sat 17:33
![]() 1月31日からゲーム開始、そしてすべてが終わったのが2月23日。 この期間、プレイごとに笑い、恐れ、怒り、泣き、終わりが近づくにつれて終わりたくない気持ちでいっぱいになってましたが、全ての境界線をコンプリートした瞬間、「ああ、本当によかった。」と心から思い、彼らの物語は始まったばかりだとある種の大作少年漫画のさわやかな読後感を感じました。 独り言やTwitter上でレビューやるよ!と書いたはいいけど、その後、実は頭の中で形が出来ては消えの繰り返し、そして時間の無さで立ち消えそうになりながら、なんとか今回記事として完成しました。 ネタバレなしでレビューするってのが普段やってないもんだから非常に難しかったのですが(笑) 『Steins;Gate』における少年漫画的熱さからくる感動についてのレビューです。
■濃すぎるまでに設定されたキャラ付け
まず最初にプレイし始めて感じることはキャラの濃さ。 大仰すぎる厨ニ病的なセリフ回しを使ってマッドサイエンティストとして振舞うオカリンこと岡部倫太郎。 甘ったるい癒し声で天然発言連発のまゆしぃこと椎名まゆり。 @ちゃん(いわゆる2ちゃん)用語を日常会話に恥ずかしげもなく使い、いわゆる痛い人、なんだけど実はもの凄いスーパーハカーなダルこと橋田至。 脳科学分野において論文がサイエンスに載るほどの天才にしてクーデレ少女(でも実は○○○○らー)。クリスティーナこと牧瀬紅莉栖。 正体不明のバイト戦士、阿万音鈴羽。 オカリンを超える厨ニ脳とダルの萌えポイントを全て吸収したかのような存在、フェイリス・ニャンニャン。 こんなかわいい娘が男のはずがない!(血涙)漆原るか とプレイ開始直後はそのノリについていけないと思いますw 特に主人公である岡部倫太郎のことあるごとに出てくる厨ニセンスが炸裂しまくる各キャラへの能力名(例「スターダストシェイクハンド」「フェイバリットライトアーム」「リーディングシュタイナー」「シュタインズゲート」etc)や作戦名(オペレーションベルダンディーetc)は、いい年したオッサソになった自分などにとっては聞くたびに苦笑するしかありませんでした。 でもね、それがゲームが進むにつれて何の違和感もなく聞けるようになってくるんですよ? なんでかってやっぱり根本的な部分はジャンプなどを愛読した少年時代からくる少年漫画の影響があったからだと思うんですよね。 数々の名作、バトル漫画を生み出してきている少年漫画につき物だった必殺技や二つ名、好きだったでしょう!? その胸の奥底に封印されていた自分の厨ニ病が発症するのにそう時間は必要ありませんでしたね。 しかし、このゲームの素晴らしいところはその厨ニ設定が純粋にかっこえぇぇぇっーー!!( ゚∀゚)o彡゜と思えるほどに説得力を持たせるストーリーの構成力にあると思います。 ■想定科学が持つ説得力 この作品では「タイムリープ」「タイムマシン」といったいまだ人類の到達できていない未知の科学を題材につくられています。 数あるタイムトラベルに関する「11の理論」(現存する)は結局のところ仮説でしかなく、それを用いてゲームを進めても結局ファンタジーにしかなりえないんですよね。 でもここに様々な仮説を元に12番目の理論が出てくるわけです。 全ての偶然が揃って起きた奇跡、とでもいうか。すべからくして偶然の産物によって生まれた新たな理論を中心にストーリーは展開していくわけです。 この新たな12番目の理論をプレイヤーは岡部倫太郎として検証、立証していくのですが、はっきり言って宇宙がヤバイっていうくらいの難解な理論ばかりで文章を読むだけだったら速攻でやめて寝るレベルですw しかしこの「シュタインズゲート」では、その難解な未知の理論を章を追うごとに徐々に明らかにさせながら実に上手くプレイヤーの興味をひきつけていくことに成功していると思います。 そして全ての事象が立証された第5章以降からがこの作品の本編といっても過言ではありません。 そしてその第5章から自ら立証した理論を体験し、実証していくことによりこの想定科学の説得力が非常に増して、あたかもその理論が実在しているのではないかと思うほどになります。 このシナリオの構成力には毎度しっこもれる思いでした(← ■最終章突入へ至る「旅の意味」 主人公・岡部倫太郎はある目的のためにタイムリープを繰り返していくことになります。 その度重なる時空の旅にオカリンの心は幾度となく折れそうになります。 見えない巨大な運命の輪に翻弄され、収束していく世界に何度も絶望します。しかしオカリンは可能性がある限りその目的のためにひたすら立ち上がり、立ち向かっていきます。 ![]() うしお「どんなに誰かががんばっても、救えねぇやつがいる。だからってあきらめられるか、、。自己満足か、、よくわかんねぇよ。でも、もしよ、、もしオレが願えば、誰かが助かるなら、、もしオレが泣けば、、誰かの涙を全部泣いちまえるなら、おれは願うさ。何度だって泣いてやる。そして立つ!立って戦う!!」 その姿はまさに少年漫画における主人公像。あきらめない、やりぬく姿に心打たれまくります・゚・(つД`)・゚・ 果たしてその結果が個別ルートENDになっていくわけです。 が! その先に待っている未来が果たしてHappyENDであったかどうか、それを覆す最終章の展開が神すぎました。 ![]() 主人公・オカリンが巡ってきた時空の旅における出会いや経験など全ての事象に意味を持たせ、シュタインズゲートに到達するために最後の作戦に挑む展開とかもう少年漫画のラストバトル直前っぽくてたぎりすぎて涙が出ますね( ;∀;)o彡゜ まさかここであのメールが生きてくることになるなんてなぁ、、、そしてそのシーンでかかってくる挿入歌とか熱すぎてベッドからダブルコークやってしまいそうになりましたね! |l |l l |l | |i |i l |i l| li | /⌒; ∩ ノ _,,..,,n,r'゙ <⌒つ ダブルコーク!! ▼ ゚ 3 ヽ )´/ ノ▲ ゚ ll ∩ ノ / Σ `'ー---‐'' ( ⌒ヽ/V⌒v、/⌒ ビダァァァン!! ![]() なんか「シュタゲ」で泣くっていうのはこういう感じが多かった気がするw 確かに切ないEDもあったけど、胸の底から熱くなるようなたぎり泣きが圧倒的によかったなぁ。 そして本当の意味でのエンディングを迎えたあとに来るエピローグがホントに良かった。 オカリンたちの未来はまだ始まったばかりだ!といえるほどのポジティブに溢れた〆め方に、それまであった「まだ終わらせたくない!」という気持ちが「ああ、本当によかったね。」と思えるほどに素晴らしかった。 これはまさに大作少年漫画を読み終えたあとのさわやかな読後感そのものでした。 ■まとめ とまぁしれっとネタバレ風味な表現も混ぜちゃいましたが(許してねw)、この「Steins;Gate」における少年漫画的な熱さはちょっとは伝わったでしょうか? もちろんこの以外の要素も全てが高クオリティ。 特に声優さんたちの熱演は本当に胸の奥を締め上げるほどのものばかりで、各キャラエンドに向かうクライマックス付近は毎回泣いてました(´;ω;`)グヒッ ダイバージェンスメーター(世界線変動率)が1を超えるときに押すEnterキーのくだりのオカリンのセリフとか、あんなに厨ニセリフなのにあんなに痺れることになるなんてなぁ、、wそれまでの苦労を体験したからこそ生きてきた名セリフだと思いました。 個人的には厨ニセリフを言ってる最中に肩透かしを食らったときのオカリンの素の声とか好きですw シナリオに関しても「タイムリープ」という題材では重要な「タイムスタンプ」(時系列)の構成力とかホント、気づかされるたびに体中に鳥肌が立つような感覚に陥るほどに見事なもので、最終章の伏線回収っぷりは神そのものでした。 絵に関しても最初はあんまり馴染めない感じがしましたが、2章終えないうちにチュッチュッしたくなるくらいになりますのでご安心を(←変態 あの目のうずまき具合がいろんな意味で凄い。螺旋眼(@グレンラガン)だから熱いのか!?w メールによって分岐するシステムってのも作品のテーマと見事にリンクしててGOOD。「バタフライエフェクト」の大きさをこの些細なメールの返信一つで変わることを身を持ってしることになるんですよなぁ。 要するに熱い漫画が好きな漫画読みな人は箱○と一緒に買う価値あるぜ!ってことです!(←ひどいまとめ 採点は 97点!!(100点満点中) 個人的にはYU-NOと並ぶ神作品となりました。 ちなみにプレイ時間30時間ほどでコンプリートでした。 / ̄ ̄\ / ⌒ ⌒\ <それにしてもおまえはホント藤田先生好きだな。 | ( ●)(●) ___ . | ⌒(__人__) / \ | |r┬-| /─ ─ .\ . | `ー'´} \ / (●) (●) \ . ヽ } \ ...| (__人__) | <藤田先生は少年漫画の神。 ヽ ノ \ \ ` ⌒´ _/ それだけは譲れない。 / く. \ \ ノ \ | \ \ (⌒二 | | |ヽ、二⌒)、 \ | | ![]() ![]() / ̄ ̄\ / _ノ \ <やっぱりただの変態か、、。 | ( ●)(●) . | (__人__) ウットリ | U ` ⌒´ノ ..____ . | } ../ \ <ルカ子最高っ! . ヽ } ./ノ \ \ 男の娘最高っ!! ヽ ノ \ / /゚\ /゚\ \ / く \ \ ..| (__人__) | | \ \ \ \ .` ⌒´|'| ../ ブツブツブツ・・・ | |ヽ、二⌒)、 \ ノ U \ ゲーマーアイコン、漆原ルカの購入余裕でした^q^
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[まゆ氏推し]
攻略していくにつれSIZさんのルカ推しを理解しつつあったが、
全クリして分かったことは、やはり変態だー!! (おまわりさんこっちです) レビューお疲れ様でした
2010-03-13 Sat 18:14 | URL | uminchu #-[ 内容変更]
>uminchuさん
速攻終わらせててワロタw まゆ氏もいいですなぁ。からあげ食べるたびに思い出しますw ルカのあの今にも泣き出しそうなしゃべり方を聞いたときから余裕で最後まで愛す自信ありました。健気で良い子じゃ、、( ´∀`) チン○ついてるけどな! |
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