
2010-04-14 Wed 05:40
![]() 「3月のライオン」の第4巻を読了しました。 自分は将棋についてはルールを知っている程度の知識しかないのですが、この作品ではそんな自分でも解りやすいようなコミカルな表現で読ませてくれるので、イメージが凄く掴みやすいです。(単行本ではさらに詳しい解説もついてますし将棋を指す人にはさらに読み応えがありそうですし。) ![]() 盤上の戦いをにゃんこを使ってイメージで解説 「棋士は物静かな人が多いが、やはり全員が「一国一城の主」!将棋に関しては激しいのだ!」 まさにこれをピシャリと表現していると思います。説明ゼリフばっかりだったらうんざりでしょうなw さて、この第4巻ですが表紙からしてこれまでと違う重厚な感じがズモモモモと出ていますが、まさにこの島田八段の獅子王戦に賭ける想いが詰まってました。 努力の人・島田八段 VS 天才・宗谷名人 苦労人で努力家、地元・山形の期待を一身に背負ってこの獅子王戦に挑む島田八段の自分との向き合いにはとても胸が熱くなりました。 ![]() 島田八段「しかし(宗谷との距離が)縮まらないからといってそれがオレが進まない理由にはならん。抜けないことが明らかだからってオレが努力しなくていいってことにはならない。」 故郷・山形で行われるタイトル戦第6戦までに2勝しなければならない中、3戦全敗。まさに4タテ喰らって錦すら飾れそうに無い中で改めて向き合い第4戦に全てを賭ける島田八段。 この実に当たり前なことが努力ということに他ならないわけで、島田八段のこれまでの棋士としての人生が凝縮されてますね。 そして運命の決戦の当日に見る、将棋のプロにならなかったときの夢。 必死に努力して人生を賭けても4タテ喰らいそうになっている現実。 ![]() この大胆で不敵な笑みに全オレが痺れた、、、 そして持病の胃痛を「生きている」実感として受け止めながら、ひたすら前に出た結果、、、、 ![]() 死地に一瞬、垣間見えていたはずの閃光のような活路 まさに運命の分かれ道とでもい一手を見逃してしまった痛恨の島田八段。 周りの人間は誰しも島田八段の劣勢を覆すことはできないと思っていた、ただ一人零を除いて! この宗谷名人の一手を零がしっかりと見えていたということが今後の可能性を垣間見せてくれてたぎりました。このシーンに至る前に、島田八段が零に感じた宗谷名人との感性の近さ(「気持ち悪い」と表現したとある一手)が布石として働いていたのもまたたぎる要因の一つ。 次巻以降、タイトル戦に触れた零の伸びっぷりに期待してしまいますね。 ![]() ![]() 左:2巻より 右:4巻より 2巻での宗谷名人との出会いでは零との向きが逆になっているのに対して、4巻では同じ方向に向いている。 名人との思考に近似しているという布石もあり、研究会に属した零に将棋に対する向き合い方がプロらしくなっているように感じます。 ![]() ![]() 左:2巻より 右:4巻より 嵐の表現がより激しくなっている点に注目。零のプロ棋士としての「嵐の向こう側」(A級)への挑戦をより明確に覚悟を持たせているように見える所からこれからの零の将棋への接し方の変化が楽しみでなりませんね。 ちなみに今回は他のタイトルホルダーも解説役として登場。 ![]() 藤本雷堂 棋竜 濃いぃぃぃぃーっっ!w 宗谷名人が真っ白で雪のような存在に対して、煮えたぎる炎のようなオッサソ!しかも見た目どおりのオレ様主義的なところがまた良いw こんないかにも、な人がA級にはゴロゴロいるってのを考えると、やはりまだ零の道のりもまた険しいか? そんなA級の凄さを読者目線的に感じられるのが零との研究会での対局。 ![]() 島田八段のA級としての凄さをイメージで表現 島田八段ってばA級にいる化け物みたいな相手と渡り合って掴んだ今回のタイトル戦だったんだろうからやっぱり凄い人だよ、ホント(´・ω・`)。 そんなこんなで4巻はさらに将棋の面白さを深め、プロの世界、それにかける人生を描ききったグレイトな巻だったと思います。 が、やっぱり僕は香子さんのことが心配で気になって仕方がありません( ゚д゚ )。(スイッチ切り替え(チュミミーンッ! ![]() ああぁぁぁー!香子さんの蔑む視線でにこやかに罵られたい!!(;´Д`)ハァハァ 零と香子さんの関係こそが今作品で一番気になっている事で、昔何があったのか、そしてこれから二人がどうなっていくのかが物語の鍵ともなっていくと思うんですよ! ![]() 散々文句をいいつつ川本三姉妹の持ってきたお稲荷さんやらが詰められた重箱を平らげる香子さん。 さっきまで零を罵っていた姿とのギャップがもうたまらんとですっ!(←誰だよお前 そして零がいることなんてお構いなしで着替えを始める香子さん ![]() 何、この天使。 自分は黒髪ロング大好きっ子で、香子さんは決してそのストライクゾーンに入ってるわけではないのです。 しかし、なぜか彼女は僕のアンテナを刺激してやまないのです。 ![]() 妻帯者で、20歳も年上で、父親の弟弟子だった男・後藤九段となぜ一緒にいるのか?ストーカーと本人から呼ばれてもなお好きでいるのか。 自分がわからなくなっている香子さん。 激しさと脆さを持つ彼女のこの目を離せない危うさこそが惹かれてやまない大きな魅力の一つでもあるのです。 ![]()
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零と香子さんの間にある感情、気づいているのか気づいてないフリをしてるのか、、、昔、二人に何があったのか? こんなにもねじれた愛情を見せるラブストーリーは「3月のライオン」ならでは!ですね! ![]() 「触らないで でも 離れないで 」 この絶妙な距離感! 個人的には「3月のライオン」はこの二人のラブストーリーとずっと思ってます。 グレイト!! >>関連記事 ◇デレなどない!嵐のように激しく、鬼のように美しい幸田香子の魅力について 『3月のライオン』(羽海野チカ)
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うう、すごく意地悪ですごくピュアなお姉ちゃんに一日24時間、一年365日振り回されたい (つд⊂)シクシク
ドSな人や残虐なほど純粋無垢で天使に見えるのはなんでだろう。 例)東方・・・幽香さん(姉的)やフランドール(妹的)。 世の中には、朝、弟に美しくかかと落としする美しいお姉ちゃんもいるわけで・・・ http://www.geocities.jp/vippersonals/sister_revenge/sister_revenge_002.html
2010-04-16 Fri 02:57 | URL | 先天性シスコン #-[ 内容変更]
>先天性シスコンさん
最初スパムコメントかと思ってしまったwサーセンww 何、この姉スレ、神(゚д゚) |
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