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まごプログレッシブな日常や、DreamTheaterを中心に様々な音楽、X-BOX360、マリみて、アニメ、漫画、雑記などホヒンホヒンに書き殴りつつすやり~ぬ、、
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<悲劇>に込められた<作者>の想い 「月光条例」 第120話
月光条例 第120話01

<作者>にも譲れない<想い>がある!

チルチルの訴えはやはり作者に届かないのか!?

月光条例 第22条[千一夜の月]26 アンデルセン 読了~


アンデルセン「お話の筋を変えることはできないんだ、チルチル君。」

今度こそ、絶対に幸せな結末をとたどり着いた唯一の方法とも言える<作者>による物語のあらすじの書き換えを拒否されたチルチルは、、

月光条例 第120話02

チルチル「てめぇには血も涙もねえのか。ゴルァ!てめぇは地獄の悪魔かよ、作者ァ、、、。」

チルチルが悪魔の使者にしか見えない件。
なおもチルチルはアンデルセンに悲劇をハッピーエンドに書き換えさせようと迫ると、、

月光条例 第120話03

アンデルセン「そうさ、、私はアクマかもしれない、、、。」

「マッチ売りの少女」は、いたいけな少女がマッチを売り、
人は誰も彼女を気にかけず、
少女は飢えと寒さの中でマッチの火の中の幻だけをみて凍え死んでいく。

たしかに三行でまとめても客観的に見るとヒドイ話だ。<おとぎばなし>にしては夢がなさすぎる

アンデルセンはそんな悲劇を生み出しても何も感じるものはなかったとか。

どうせ殺されるなら、、、と自ら母の話を始めるアンデルセン。

月光条例 第120話04

母は貧民街の生まれで、幼いときに両親から物乞いをさせられたりして家を追い出されたりしていたみたい。
マッチ売りの少女はアンデルセンの母をモデルにしたものだったのか。

母は父と結婚してからも貧しさから抜け出すことは出来ず、さらにその父を失ってからはアンデルセンを育てるために身を粉にして働きつめたとか。

月光条例 第120話06

アンデルセンに不自由させまいと自分の食べ物も与えてしまい、自らはお酒で体を温めてだんだんと体調を崩していく母。

そんな母の苦労を気にも留めず、自らの成功のために大都会へ旅立つアンデルセン。

月光条例 第120話05

なけなしのお金とアンデルセンの好きな食べ物をを旅立ちの門出に用意した母から、お金だけ受け取ってあっさり母と別れるアンデルセン。

親の心子知らず

貧しい中でどれほどの苦労と想いをもって子を送り出したかも考えず、自らのために行動するアンデルセン。

そしてそんな中成功を収め始めたアンデルセンのもとに母が酒毒が原因で病に倒れ一人で死んでいったことを知る。

月光条例 第120話07

アンデルセン「私は神様に感謝したんだよ。私は母の死をよろこんだんだ。」

          ____
       / ノ  \\
      / (●)  (●)\   <ちょっと待って。
    / ∪  (__人__)  \    これじゃアンデルセンはただのDQN
    |      ` ⌒´    |    じゃねーかっ!
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒) 
    ノ  | / / /   (⌒) / / / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /

チルチルもそれを聞いて<作者>が神でもなんでもないことを感じ始める。

そしてマッチ売りの少女はそんな生みの親でもあるアンデルセンに問いかける。

マッチ売りの少女「どうして、、、よろこんだの、、?」

アンデルセン「だって母さん、、もう苦労しなくてもいいんだよなぁ、、、天国に召されたんだから、、。」

アンデルセンを育てるために自らの人生を苦労だらけにした母。

月光条例 第120話08

アンデルセン「不幸ばっかりの先にきっと幸せな世界がある。だから私はこの子を書いたんだよ!」

         ____
       /::::::::::  u\<ええ、、えええぇぇ?
      /:::::::::⌒ 三. ⌒\      
    /:::::::::: ( ○)三(○)\   
    |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒  | ________
     \::::::::::   ` ⌒´   ,/ .| |          |
    ノ::::::::::u         \ .| |          |
  /:::::::::::::::::      u       | |          |
 |::::::::::::: l  u             .| |          |
 ヽ:::::::::::: -一ー_~、⌒)^),-、   | |________|
  ヽ::::::::___,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄   | |  |

チルチルは理解できず頑なに話を書きかけさせようとするけど

月光条例 第120話09

アンデルセン「<作者>が生み出す<おはなし>は言いたいコトがあって生まれてくる。書き直したら言いたいコトじゃなくなっちゃうだろう。」

アンデルセン(作者)にもここだけは譲れない部分がある。
それを変えては作者もおはなしも死んだも同然だと言い切る。

月光条例 第120話10

チルチル「じゃぁ死ねよ!」

チルチル、それやったら何も願いは叶わなくなっちゃうぞ!?

糸売


<悲劇>だからこそ語り継がれる理由があったりするのと同じで、生み出された<おはなし>には全て作者の<想い>が詰まっているんですよな。

ただアンデルセンの言う「マッチ売りの少女」はなんとなく言いたいことはわかる。
不幸を重ねる中、最後に少女は幻影の中で幸せな気持ちのままおばあちゃんの元に旅立ち、天国では幸せに暮らせたかもしれない。

でも何かまだ腑に落ちないって感じはチルチルと同様にあるんだよなぁ。

月光が「フランダースの犬」の時にいってたような気がするんですが「死んだら元も子もない」みたいな。
そして条例を執行して綴られた新しい『フランダースの犬』の結末、、アレこそがチルチル、さらに広めて考えれば藤田先生のやりたいことなんでしょうな。

それを実現することは出来るのか?でもそれをどうやって?
作者の言いたいことを変えずに<悲劇>を夢のある<おとぎばなし>にできるのか?

しかしなかなか月光とチルチルの繋がりが見えてこなくてやきもきしますわw
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この記事のコメント
死なずに、生きて幸福になれればもちろんそれが一番です。

だけど........世の中にはそれでも不幸な人生の中で
死んでいく人たちが、理不尽に死んでいく人たちがいる。
まだ生きている人達なら生きているうちに助けようがある。
物語の中の登場人物なら作者が話を書きなおせば、確かに助かる。
でも.......それなら「現実の世界」で既に
死んでしまった人たちに対してはどうすればいいのか?
後から生きてるうちに助けてあげられたら.......と後悔しても、
アンデルセンの母親は既に死んでしまったんですよ。

アンデルセンの言っているのはそういう、
もう死んで生きている内に助けられなかった人達が
せめて死んでしまった後では救われてほしい。 
自分の母親の様な、苦しみながら死んでいってしまった人たちの事を、
忘れないでほしいと、そういうことです。 
その想いの結果、生まれた物語が同じように生きている内には
救われなかった少女の物語なのは正しいことなのか? 
別の方法はなかったのか? 
それは私にもわかりません。 

だけど二つ分かっていることは.........とても残念ですが分かっていることは、
「現実の世界」にアンデルセンの母親を含め苦しみながら
「既に死んでしまった」人たちがいるという事。

「マッチ売りの少女」はアンデルセンが書きなおせば救われるかもしれないけど
現実でそういう不幸な人達が既に死んでしまった事実の方は
アンデルセンがお話の結末を書きなおしても、変わらないという事。 
問題は「現実で既に起ってしまった死」
を踏まえたうえでそれでもお話の結末を書きなおした方がいいのか?
......とそういうことです。
2010-10-02 Sat 14:41 | URL | 語り部 #-[ 内容変更]
[]
チルチル=作者ってのはどうでしょ
書いてあるとおり作者の言いたいこと=作品だし
例えば俺はとらが死んだからこんな作品ハッピーエンドじゃねえ!書き直せ!って藤田先生にチルチルすごまれても多分曲げないし曲げられないと思うんですよね
2010-10-06 Wed 00:46 | URL | #86CE.Nao[ 内容変更]
[]
>語り部さん
 アンデルセンの言っていることは非常に深かったですね。

>名無しさん
 目の付け所がシャープすぎたので次の回で引用させていただきました!面白い!
2010-10-18 Mon 07:39 | URL | SIZ #4LNop03k[ 内容変更]
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