
2007-03-22 Thu 23:25
先日から( ゚∀゚)o彡゚ 百合!百合!とうるさい私ですが、今回ご紹介する
「最後の制服」(著:袴田めら) ![]() 劇中の穏やかさ、絵柄からくるホンワカ感とはうらはらに「百合」という特殊なジャンルをほぼ完璧に表しているのではないか?と確信するほどの傑作でした。 それではその世界観とは、、簡潔にレビューしていきたいと思います^^ ※ネタバレは極力抑えてます ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
まずは登場人物のご紹介。椿ヶ丘学園の女子寮に住む5人。
![]() 左が藍ちゃんこと佐原藍。高校でイメチェンして、最初の友達が次に紹介するふーちゃん。いざ困ったときに助けてくれるふーちゃんが好き。1年生。 右がふーちゃんこと山田楓子。つかみどころのない不思議ちゃん。食べ物モリモリ食ったり、一輪車やスケボーで大ジャンプしたり。かと思いきやマラソン大会で優勝したりと意外な一面も。1年生。 ![]() お次は2年生。左が容姿端麗、成績優秀、学園の女生徒の憧れの的、葛良紅子(かずらべにこ)。でも意外とぐーたら人間。授業を眠いからというでサボったりする。貧乳好き(笑)。 右が加瀬紡(つむぎ)。運動神経抜群。無愛想で意見をズバズバ言い過ぎ。でも紅子の行動に次第に惹かれ、、。ちなみに貧乳(笑)。 ![]() 樋渡杏(ひわたりあんず)。1年生。最初は紅子ラブだったけど、さる出来事がきっかけで紡ラブに。けなげ。お菓子作りの名人。 あと一人主要人物で3年生の如月あさぎっていうひとがいます。(女子寮に住んでいない)この人は真性の百合っ娘。紅子を常に狙ってます。 舞台はもちろん女子高。主に女子寮、学校が舞台に。 女子寮では必ず二人以上の同居が義務付けられているという。 この漫画の優れたところは女の子同士の恋愛というあまり一般的でないジャンル、いわゆる「百合」というものを、綺麗に、さわやかに、そして切なく描ききっている点に尽きると思います。 まず「百合」って「レズ」と何が違うの?と疑問に思いますが、個人的には思春期に特定の女性に芽生える憧れや恋愛感情が「百合」、そこから発展し、さらに性的な方へ感情が向かっているのを「レズビアン」ととらえています。 なぜ「百合」を完璧に表現できているか?それにはこういったシーンから感じ取れます。 ![]() 藍「私は卒業しても、大人になってもいつもふーちゃんのとなりに、、!」 寮生のメンバーと夏休みに学校の屋上で花火を見ているシーン。ふーちゃんの「ずーっとみんなとこうしていれたらいいのにねー^^」といった一言に藍ちゃんが反応して思わず口にした言葉。 花火のように消えてしまい忘れるかもしれないという不安から出たんでしょうね。ただ好きな人といつまでも寄り添って生きていきたい。ピュアですね~。 ![]() 如月先輩「それでも「友人」として一生側にいられればいいんだ、、。どちらかの息の根がとまるまで、、。」 この人は真性のレズビアンっぽいんですが、もし紅子に好きな男(女?)が出来たりして、自分以外に愛情を与えられても、自分という存在が相手に少しでもとらえたりすれば、こうしてそばにいるだけでもいいというひたむきなまでの好きという感情を言葉にしたものと思えます。 ![]() これはまた別のシーン。紅子が紡に美術のデッサンでヌードモデルを頼んだ所。 なぜこうも紡にこだわるのか。 ![]() 女子寮で散々お風呂で一緒で裸は見てるはずなんだけどヌードモデルというのはまた別な話のようで、 紅子「ただの裸とモデルとしてさらす姿はもう観点が全く違っていて、あの空間(美術のデッサン室)は紡のカラダをはさんで紡の精神と私の精神が一つになる場所だったの」 ただ見えるものを書くのではなく、好きな紡だったからこそできることだったみたい。精神で繋がるとはこれまた深い、百合の新しいつながり、、。 名シーン ![]() 藍「私、ふーちゃんが好きっ!」 ぐはぁぁっ!身もだえするほどの告白!(´д`)ハァハァ 親友で大好きなふーちゃんがなんとなく男の子と付き合うようになってしまったとき、ついに追い詰められたからか、胸にしまっていた思いをぶつけてしまうんですね~。 ![]() 藍「あー!!好きっていっちゃったーー!!グハッ!!」 もうカミングアウトしてしまってからの藍ちゃんの思い出し衝動には激しく同調してしまうね。女の子なのに女の子が好きだなんて絶対に知られたくない、けど反面知って欲しいという強い気持ちをぶつけた日にゃー毎日が悶絶でしょうw ![]() そしてそのふーちゃんは、手帳を拾ってくれて知り合い、なんとなく話が合うので付き合い始めた男の好きっていう感情、一番の親友で女に言われた好きっていう感情に板ばさみになり、男のほうに好きならどうしたい?と聞いてみたら いきなり襲い掛かられさらにコークスクリューパンチを見舞って、混乱しまくって逃げていますw その後、告白されたあと始めて藍ちゃんに会いますが、男に好きって言われて抱きしめられたときの気持ち悪さが、藍ちゃんに抱きついただけでその気持ち悪さが消えてなくなりました。 これはふーちゃんにはまだ恋愛感情自体があまりわかっていないからであろうけど、本質的には彼女にも「百合」の要素が少なからずともあるといったとことかな? ![]() 「すき、かわいい、さわりたい、勝手なこと言われてやきもきして、わがままを許したり許さなかったりしたいのよ」 これがこの漫画における「百合」の本質。相手を自分の物にしたいと考えるものの、ここでは一歩引いてただ一緒に過ごせればいいという思いが「百合」というものの趣が深いところではないでしょうか? ![]() でも最終巻3巻では状況は一変。藍ちゃんも好きという感情を抑えきれずについにふーちゃんに自分の欲望(レズビアン化!?)をぶつけてしまいますが、、 ![]() さらに紅子&紡ペアにも試練が。 ココから先は是非読んでみてそのあまりにも切ない展開に(´・ω・`)ってなってください。 でも、読んだあとのさわやかさは今までにない感情が芽生えて非常に楽しめましたよ^^ まぁなんですか、、、紅子さんエロ杉 ![]() ってことです(゚д゚) あと記事内ではピックアップしてませんが杏の百合っぷりもかなり(´д`)ハァハァできます。年下の杏が先輩の紡に少しでも私を見てくれたら、と必死にがんばる姿には健気で涙が出てくるよ( ´Д⊂ 百合漫画としては入門書でもあり、これが頂点に立つものではないでしょうか?せつなさ炸裂ガールズラブストーリー。 評価:95点/100点満点 傑作です!! 自信を持ってオヌヌメしておきます! 百合が嫌いな男子なんていませんよね!!?(゚д゚) でも女性のこういった百合スキーな方はどれくらいいるんだろう? ボーイズラブとは同じベクトルの対極に位置するのかな? まだまだいろんなことを調べて百合道を極めていきたいものです^^ 関連> ■袴田めら先生公式HP ■「百合とは」(はてなダイアリー) ![]() ランキングに参加してます~。やっぱり百合はいいわいな~って方は是非モルスァ!っとクリックをお願いいたします^^ FC2 Blog Ranking
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